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14シーズン学習院戦直前主力リレー 杉本 健


『自分の仕事、やるべきこと』

初めまして。
慶應義塾高等学校ラクロス部3年、背番号2番の杉本健です。
本年度のGキャプテンを務めています。

さて、今回は学習院戦、その後の二部昇格に向けての想いを書かせて頂きます。




去年の学習院戦について。
思えば去年のリーグ戦で先輩達の引退試合になったのも学習院戦でした。

僕はありがたいことにベンチ入りさせてもらっていましたが、
2枚目Gとして弘さん(※1)と交代でフィールドに立つことがほとんどでした。

(※1 昨シーズンのGキャプテン)



学習院戦の試合の中盤、
どんどん追い上げられてきている中で流れを変えることを期待されて僕は弘さんと交代しました。
特別緊張してあがっていたわけでもなく、集中していなかったわけでもない。

ただ、あのリーグ戦という舞台で、
僕は普段なら止められるようなシュートを決められてしまい、すぐにベンチへ戻って行きました。

そして、試合が終わった時、先輩が引退してしまった時、「これが俺の実力なのか」と悔やみました。
リーグ戦でできなければ意味がない、結果が全てであると痛感しました。



「結果が全て」
この言葉は、今シーズン常に頭の中に入れていた言葉です。
練習で出来ても、試合で結果が出せなければ意味がない、
もっと精神的に強くならなければと常に自分に言い聞かせていました。

試合で全くセーブできない時、これまでは不調といってお終いにしてきたところを、
常にこれが俺の実力なんだと自分に言ってプレーしてきました。

それで落ち込むことも多々ありましたが、全て受け入れて練習してきました。それには大きな理由が2つあります。




1つ目は、前述したように結果が出せなければ意味がないから。
2つ目は相手がたとえ上手かったとしても、
それで済ませてしまえばそれまでであって、必ず自分にも何か非があると感じていたから。

そしてこれらを意識する目的は、全てはリーグ戦という大舞台でしっかりとチームに貢献し勝利するため。

そして、自分自身も三部の誰よりも上手くなり、活躍するためです。




「強いゴーリーであること」
これは、リーグ戦初戦の直前に宮村さん(※2)に
メールで教えて頂いた東大のゴーリーのコラムの中にあった言葉です。

彼の文章にはこんなことが書いてありました。

(※2 本年度塾高ラクロス学生コーチ)


「試合でゴーリーに対してチームメイトが求めることは、打たせていいシュートを確実に止めること。
そして、もう1段階上として試合の流れが悪い時に難しいシュートを一本でも多く止めること。
フィールドで自分の持てる力を出し切れる"強いゴーリーに"なる。」


この言葉はすごく自分の心に響いて、自分がこの1年間意識していたことは間違ってなかったと感じた瞬間です。

強いゴーリーというのは自分の出せる力を出し切れるゴーリーであり、

試合で結果が出せるのは「上手いゴーリー」でなく「強いゴーリー」である。


僕は残りの試合も、二部昇格するその瞬間まで「強いゴーリー」であり続ける必要があります。
それはDFが安心して球を奪いに行くことができ、MFが安心して球を運び、ATが安心して点を取りに行けるために。

そして、どんなにATが点を決められなくても、MFが疲れて足が動かなくても、
DFが抜かれてしまっても、一番後ろにいる僕が一番最後まで諦めることなく塾高のゴールを死ぬ気で守り通します。

それが僕ができる最大の仕事であり、「強いゴーリー」であることへの僕なりの解釈です。

そして、その姿勢こそが塾高を二部へ導けると信じてプレーします。



長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
必ず二部昇格致しますので、最後まで応援よろしくお願いします。